本日の雑文は鋼の錬金術師フルメタルアルケミストのネタバレを大いに含むので見たことがない人や、特に見る予定がある人は一切見ない方がいいです。
さて既に何度も見てる鋼の錬金術師フルメタルアルケミスト。
ちょっとした訳ありで、お話の最後の方、大総統の帰還という回から見ていた。なんで見ているのかは知ってる方は知ってるかもしれない。
で、この回はブリックス(ブリッグス?)兵が圧倒的な武力で大総統府を占拠し勝ちどきを上げた瞬間、暗殺したはずの大総統が突如無線で帰還を宣言、占領したばかりの大総統府に真っ正面から侵入、単騎でアッサリと正面突破し一人であわや占領し返すというような内容。
このシーンは大総統がかっこよすぎるシーン。
DVDで何度見直したでしょうか。YouTubeにもあるので何度も見ました。
でも、ちょっとした用で大総統に注意して見ていると面白い事に気付きました。
大総統の帰還するシーンから、回廊を上って、広場の門前にでてくるまでの間、大総統は左から右へと進んでいくのです。
これはアニメ業界では、現在でもお芝居の上手、下手を意識した作りが多いらしく、新しく出てくるキャラは右から左へと移動し、既出のキャラは左へとはけていく…というのを大前提としているルールからは大きく違う流れです。大総統は帰還によって新しく現れたキャラ。普通ならば大総統はこのシーンでは花形。ずっと右から左へと進むべきものではと思うのですが…
この大総統が左から右へと進む演出。
これは大総統が攻めてくるという恐怖感の演出で、押し戻されるという事をイメージして作られているんだろうなと感じました。しかも大総統は一切目線をずらしません。ずっと右上をにらみつけて視線を移動させないまま進んでくるのです。
この演出は凄すぎると。
何気なくハガレンは見ていましたけども、こんな演出の積み重ねによって、あのアニメは出来ていたのだなと改めて思いました。それと同時に感動しました。アニメはすごいなと。
僕が気付いていないだけで、他のアニメも素晴らしい演出がされているんだろうと思うと今までなんともったいない見方をしていたのだろうと猛省です。映画とかも、もちろんそうなのだろうなぁ…。ほんとにもったいない見方をしていました。
というか僕がバカで、今まできづいてなかっただけで皆知ってましたか? やだー><